和室の壁にとりかかっています。断熱材の入っていない壁、ベニヤ板に壁紙を貼っているのだと思うのですが、場所によっては石膏ボードのような硬い下地の壁も出てきます。今回は、繊維調の壁紙を剥がさず、上から壁紙や珪藻土を塗れるよう下地を作ることにしました。水溶性の下地処理剤を購入したのですが、その名もフジワラ化学の古壁用強化アク止め材、アクドメールと言います。木から浮き上がってくる脂(やに)やポロポロ剥がれそうなものも固めてくれます。塗布前に壁についている埃を雑巾で綺麗に水拭きします。少し乾いたら水性アクドメールを容器ごとよく振り、水を加え、よくかき混ぜてから塗布します。ローラーや刷毛で塗るのですが、完全に乾いてから2度塗りし、更に、最終的にはアクドメール原液を丁寧に塗っていきます。壁を塗るという行為は、まず、人生において、仕事でない限り、無いに等しいです。だから、丁寧に塗ろうと思いました。壁の隅っこは塗りにくいので、絵画用の刷毛を使用します。1週間に1度のペースで塗り重ねていきます。触ると少し手に引っ付く感じがありますが、繊維調の壁が固められている様子が分かります。アクドメールの水溶液から順番に塗っていきます。ポイントは液体に沈殿している物をよくかき混ぜてから塗る!です。塗りむらの無いように脚立を移動させながら上から下へと、その間、珪藻土と壁紙、色や模様などの組み合わせを考えます。