この襖は40年以上、このままの状態であったと考えると、破損するリスクが少ない場合、グレードアップした方が良いと考えました。今回、唐紙の襖を検討しています。唐紙は平安時代に中国から日本へ持って来られた紙で、各色に具引きし、雲母で文様を摺り出します。一般のご家庭でキラキラした襖は見かけませんが「この文様は何かな?」とキラキラした文様を見ながら想いに耽ると、きっと良い夢が見れる!はずと考えるのは私だけでしょうか。リフォームする和室の襖は、入口の戸襖と押入れの引戸の三枚です。紙は経年劣化を考慮し、生成りの色を選び、三枚とも同じ色にしました。押入れは全面に文様が入るようにし、入口はドアノブが付いているので、敢えて上部に2段、下部に1段、文様を入れることにしました。納期に3週間かかるので、その間、自分の腕を磨きます。職人さんにお願いするのも良いのですが、何事も経験することに意義を感じているので、今回はチャレンジしたいと思います。

京からかみ、丸二さんのカラマルでは唐紙のパネル作りの体験ができます。私は襖を貼る練習のために行ってきました。三柄の木版から文様を選び、紙の色やのせる色を選ぶのですが、とてもワクワクします。紙を木版の上に置き、優しくさする音は、さらに気持ちが高ぶり、伝統工芸に触れてることを感じる瞬間です。是非、体験してみてください。

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